クリエイター
2024.12.25
5年間100万字の自主連載が自信に!『幼い悪女はすべてを見通す』脚本家 櫻井 綾さん独占インタビュー
はじめに
こんにちは!デジタル漫画出版社のソラジマ広報チームです。
ソラジマからデビューされた『幼い悪女はすべてを見通す』脚本家の櫻井綾先生に、ソラジマに脚本家登録するメリットや、公募に参加する際にやっておくといいことをお聞きしました。
『幼い悪女はすべてを見通す』
▼作品はこちらから▼
▼あらすじ
貴族家に生まれながらも、婚外子として周囲から冷遇され続けてきた主人公アリシア。 唯一愛情を向けてくれていた妹リリアンにも裏切られ、処刑されてしまうが、気がつくと7歳の姿に戻っていた。 手元には見覚えのない指輪が光っており、自分だけが他人の心を読めることに気づく。 「幼女の姿」と「読心術」を使って、幼い悪女として復讐を決意するが──。
プロの脚本を見られたことが勉強になった
ソラジマの企画公募を知ったきっかけは何ですか?
子育てに一区切りがついた段階で、就職を考えたんですが、その時にSNSでソラジマさんの広告を見つけました。
もともと文字を書くことを仕事にしたいという夢があったんですが、賞に応募しては落ちを繰り返していて、個人で書き続けることに限界を感じてたんですね。
そんな時にソラジマさんの脚本家公募を知り、「小説家として仕事をしたい」という夢を叶えるために挑戦したいと思ったのがきっかけです。
ありがとうございます。ソラジマの公募にはさまざまなジャンルがありますが、応募する公募はどのように選ばれましたか?
基本は自分に自信があるジャンル、自分が趣味で書いたことがあるロマンスファンタジーの作品を選んでいました。
自分が全く書いたことがないもの、たとえばインモラルジャンルの作品を商業作品として書くには、引き出しが少ないんですよね。
ネタが出せないっていうのは連載を担当する上で無責任になるので、作家としてその作品を担っていく脚本家になることを考えて、自信があるジャンルを選んで応募していました。
公募への参加にあたって不安に思われたことや、実際に仕事として脚本を書き始めて気づいたことなどはありましたか?
これまでシナリオ形式で物語を書いてきたわけではなく、専門的な勉強をしてきたわけでもないので、そんなど素人がこの世界に飛び込んで、自分がそこで通用するのか、というところは不安でしたね。
Webtoon脚本は一話あたりの文字数がだいたい2000字程度と決まってるんですよ。
また、構成の骨組みとして「冒頭」「山場」「引き」という明確なブロックがあって。そういうところは、長編小説と違って新鮮でしたね。一話分に何を詰め込むかっていうのが、小説とは大きく違うので、最初は戸惑いもありました。
脚本未経験で技術を身に着けるために、ご自身で工夫したことなどはありましたか?
ソラジマさんのところで脚本家登録すると、「公募掲示板」という情報共有ページが見られるんですが、そこで少しだけ公開作品の脚本が拝見できるんです。
プロとしてすでにお仕事されている方が、どういう形式で書いてるのかを勉強させていただきながら、公募に参加していました。
そもそも、この業界自体が入ってこないと分からないことが多く、小説やライトノベルなど完成品については、本屋で買って読めますが、Webtoonの脚本って本屋さんで買えるものではないですよね。
ですが、ソラジマさんでは作家に対して、1話脚本のサンプルも公開してくれていて、それが自分にとっていい教科書になったと思います。
編集者からのフィードバックで得たWebtoon作法
Webtoonの編集者と関わってみていかがでしたか?
前途の通り、私は小説家としての活動をしていたのでWebtoonの執筆は初めてでした。
なのでWebtoonのお作法が最初はわかっておらず、担当編集者の方からフィードバックをいただくことで初めて知ることが沢山ありました。
とにかく、小説との執筆方法とは全く違うんです。
そして嬉しいこともありまして、企画がある程度決まっている作品に対しての1話を提出するという公募があったのですけど、それに対していただいたフィードバックが
「脚本のセリフだったりとか、シチュエーションだったりとかがものすごく良くて、思わず声が出てしまいました。」
っていう言葉をいただいた時に、編集者の方に喜んでいただいたことがとても嬉しかったです。
このフィードバックを受けつつ改善され、チューニングして行ったんですね。特に思い出深い編集者とのエピソードはありますか?
1話目の冒頭部分は、編集者さんと一緒にものすごい量の案出しをしました。
10案くらいですかね。
この件では、5時間くらい打ち合わせした時もあったりしました。
編集者さんと練って練って、出したものです。
逆にですね、3話の引きのシーンは一発で決まったということもありました。
新人作家にお勧めのトレーニング法
ソラジマの公募には新人作家の方も多く参加されていますが、新人作家さんが参加される際に「事前にこれをやっておくといいよ」といったことはありますか?
物語を書くことについてなんでもいいので、自分で決めたことをやり遂げるといいかもしれないですね。
たとえば、自分で決めたページ数や文字数の作品を、完結まで休載せず書き続けるとか。
週刊連載は、自分も編集さんも満足いくものを仕上げないといけないので、けっこう大変なんですが、脚本が遅れると後工程が全部止まってしまうので、プレッシャーもあるんです。自主連載作品を完結まで五年間制作し続けたことが、私自身は自信になりましたし、週刊連載にも耐えられるベースを自分の中に作れたと思っています。
どんな物語でもいいので、自分で決めた物語を自分で決めたルールの中で継続して書き続けることは練習にもなりますし、継続力を身に着けることにも繋がります。
また、編集者さんとか他の人に「自分がどこまでできるか」を示し、信頼を得る証にもなると思います。
たとえば、公募の企画書の作り方を覚えたり、読みやすい企画書を作れるようになるというのも大事なことなんですけど、今は自作作品の発表の場もたくさんあるので、人の見える場所で発表し続けることを習慣化できると、とてもいいんじゃないかと思いました。
とても説得力がありますね。5年間でどのくらい書いたんでしょうか?
5年間連載続けた作品は、完結時点で99万9千字あるので、本当に書きました。
自分にとっては誇りで、自分一人でここまでやりましたって胸を張って言えますね。みなさんにもお勧めしたいです。
自分だったら人生を10回くらい繰り返さないと、そんなに書けないかも。本当に素晴らしいです!では最後に、公募に参加しようか迷ってる方、Webtoonに挑戦しようと考えている脚本家様に、一言お願いします!
そうですね。
自分の好きや楽しい気持ちを、ぜひギュウギュウに詰め込んでぶつけてみてください。
一度ぶつけてみたところで、ダメかもしれないんですけど、自分がいいと思ったもの、大好きなものは、必ず世界の誰かに刺さります。そういった熱い気持ちをぶつけようとする最初の一歩を、全力で応援します!
©︎櫻井綾 / SORAJIMA
ありがとうございます!『幼い悪女はすべてを見通す』の今後も、楽しみにしています!
\ 🌸脚本家登録はこちら🌸 /
https://tally.so/r/mR08y9
おわりに
ソラジマは、「今世紀を代表するコンテンツを創ること」を目指しています。
そんな私たちと、共に特大ヒットを出しませんか?
「まだ実力が足りないかもしれない」
「自分がやっていける環境か不安」
そんな気持ちから、なかなかクリエイターとしての道に一歩踏み出すことができないという人は多いはず。
ソラジマは、そんなあなたを応援します。クリエイターさん一人一人に向き合い、創作に全力でコミットできる環境を約束します。
ぜひ私たちと一緒に、あなたの才能を最大限に発揮させてみませんか?