クリエイター
2023.11.29
Webtoonの市場規模はどれくらい?クリエイターの報酬も大公開!
Webtoonはこれからコンテンツ市場の主流となるポテンシャルを秘めていると、ソラジマは考えています。
しかしながら、まだWebtoonは未知の領域であり、クリエイターとして取り組むべきか迷っている方、報酬体系への不安や疑問を抱える方も多いのではないでしょうか。
そんな方々へお伝えしたいのが、今クリエイターに大きなチャンスが到来していること。そして、ソラジマはクリエイターの才能やスキルに見合った公正な報酬(フェアバリュー)を得られる労働環境を提供しているということです。
この記事では、クリエイターの皆さんが少しでも安心してWebtoonの仕事に踏み入れられるよう、Webtoon市場の可能性やソラジマの報酬体系について詳しくお伝えします。
Webtoonに興味のあるクリエイターの方はぜひご覧ください!
目次
1.Webtoon市場のポテンシャルは無限大。その理由とは
Webtoonは、以下の3つの理由から非常にポテンシャルのある市場とされています。Webtoon市場の可能性、それらがクリエイターさんにもたらすメリットについて説明します。
①市場規模・利用者が右肩上がりに増えている
今、Webtoonの市場は急拡大を遂げています。2021年には、4500億円だった市場規模が、2028年には3.5兆円に拡大すると予測されています。(出典: ウェブトゥーン(ウェブ漫画)の世界市場 - 市場規模、状況、予測:2022年~2028年、https://www.gii.co.jp/report/qyr1174103-global-webtoons-market-size-status-forecast.html?)
また、2022年11月にはLINE漫画のグローバルの月間利用者数(MAU)が8,900万人を突破しました。2020年12月には7,200万人だったところから、2年で利用者が1,700万人も増えたということです。
市場規模が急成長的に伸びているため、早くからクリエイターとしてWebtoonに携わることが新しいキャリアチャンスとなり、Webtoon市場で確固たる地位を築くこともできるでしょう。
②Webtoonは映像化に適した媒体
©JTBC
自分が携わった作品のメディアミックス展開は、多くのクリエイターさんが夢見ることではないでしょうか。Webtoonは漫画だけでなく、アニメーションやドラマ化など、他のメディアに展開するポテンシャルも秘めています。
例えば、『梨泰院クラス』や『今、私たちの学校は…』、『偽装不倫』、『Sweet Home -俺と世界の絶望-』など、Webtoon原作のドラマや映画は増え続けています。
Webtoonは縦スクロールの形式で視覚的な演出をより効果的に表現できるため、映像との相性が良いとされています。さらに、人気Webtoon作品の場合、すでに原作ファンが確保されている点も映像化において大きなメリットとなります。作品の魅力やクオリティーがすでに検証されているため、映像制作側は世界観やストーリーに基づいて効率よく作品を制作することができます。
このような理由から、韓国など海外のスタジオではWebtoon原作のドラマや映画の制作に力を入れており、Webtoon市場の拡大が進んでいます。
③グローバル展開の可能性
Webtoonの魅力の1つは、スマートフォンを利用していつでもどこでも、簡単に読むことができる手軽さです。世界的にスマートフォンの普及率が上がっていることから、Webtoon市場も大きくなっていくと考えられます。
また、デジタル形式のWebtoonは、紙の漫画と比べて翻訳やローカライズも容易に行え、グローバル展開へのハードルが低いです。流通に関しても、書店などの物理的な制約を受けずにインターネット上での配信が主流となっており、より簡単に広範な読者層にアクセスできます。
さらに、「スクロールするだけ」というWebtoonのシンプルな読み方は、言語や文化の壁を越えた世界展開に適しています。
クリエイターさんにとっては、自分の関わった作品が日本国内の読者だけではなく、より多くの世界の読者に読まれる可能性があるのです!
2.ソラジマのクリエイター報酬を完全解説
▲ソラジマのWebtoon制作工程
Webtoon制作は分業制のため、一つの作品を作るためにさまざまなクリエイターが携わっています。
※詳細については各ポジションの採用ページをご確認ください。
※人物着彩・仕上げの月収例は1作品担当の場合となります。
ソラジマでの各工程ごとの報酬を詳しく解説していきます。
①企画作家
Webtoon作品の企画・構成(各話脚本)を担う「企画作家」は、漫画編集者と話し合いながら、読者の興味を惹きつける物語の骨子を作っていくポジションです。
物語で伝えたいメッセージや各話の細部についてのアイデア、物語全体の流れ、読者の飽きのこない要素などを考えていきます。自分の頭の中にある物語をイラストに反映させ、理想の描写として世に発信できるのが、企画作家の魅力です!
企画や原案のスタイルに決まりがないのもソラジマの特徴です。小説を書くように文章ベースで執筆する方もいれば、プロットのようなもので企画を作る作家さんもいます。また、ソラジマの脚本は、文字数2,000-3,000字程度で比較的「低カロリー」で作業できます。
ソラジマでは、企画作家の報酬を単価/話:15,000円~(税込み)で設定しています。また、企画+脚本の両方を担当する場合、ロイヤリティは売り上げの7.5%、脚本セクションのみだと売り上げの5%です。
②ネーム作家
上がってきた脚本を縦スクロールネームに書き起こし、脚本からストーリーの見せ場を作り込むポジションです。「漫画の設計図」にあたります。
ネーム作家の魅力は、創造力・演出力を活かせること。キャラクターや背景の配置などを考えながら、ストーリーをイラストに昇華させていきます。ストーリーをどのようなカメラワーク、演出で面白く見せるのか?といったセンスが問われます。
縦読み漫画のWebtoonではスムーズなスクロール体験が重視されるので、コマや吹き出しの配置に工夫が必要になります。
ソラジマでは、ネーム作家の報酬を単価/話:25,000円~(税込み)で設定しています。また、ロイヤリティは売り上げの5%です。
月収目安として、連載前で7万〜15万円、連載後で20万〜50万円です。
③人物線画
人物線画担当は「ネームに合わせて線画を描く」、漫画のクオリティに関わるとても重要なポジション。キャラクターに命を吹き込むプロです。
線画の絵柄の個性が強くても、漫画のテイストとマッチしていれば歓迎され、そのままのタッチが活かされるケースもあります。
ソラジマでは、人物線画の報酬を単価/ページ:11,000円~(税込み)で設定しています。また、ロイヤリティは売り上げの2.5%です。月収目安としては、連載前で10万〜30万円、連載後で40万〜50万円です。
『白薔薇の姫が棘をまとう理由』©二久アカミ / SORAJIMA
④人物着彩
人物線画に着彩を施すことが、人物着彩のお仕事です。線画によって命を吹き込まれたキャラクターに、彩りを与えるプロとしてのポジションです。
線画に着彩を施すことで作品に厚みが増し、モノクロでは感じることのできなかった温かみを与えられます。
また、より良い作品になるよう、線画に合うように着彩したり、華やかになるように着彩したりすることが求められます。そのため、漫画全体の世界観に合うように研究することも大事です。工夫を重ねていくことが好きな方におすすめなポジションです。
ソラジマでは、人物着彩の報酬を単価/ページ:5,500円~(税込み)で設定しています。月収目安として、1作品担当の場合、8万〜25万円を想定しています。
⑤背景
ネームに合わせてカラー背景画を描くことが、背景担当のお仕事です。
背景は「キャラクターがどういう場所にいるのか」「キャラクターの心理的描写」など、読者が物語に引き込まれる要素。非常に大切なポジションです。そのため、物語の場面に応じて、TPOを意識した背景づくりが求められます。
すべての背景を一から制作する必要はありません。場面に合わせて3Dアセットを使いこなして、魅力的な背景に仕上げていただきます。(※アセットの購入費用は弊社で負担いたします。)
ソラジマでは、背景の報酬を単価/ページ:11,000円~(税込み)で設定しています。月収目安として、連載後で40万〜50万円を想定しています。
⑥仕上げ
原稿の仕上げ作業を行うのが、仕上げ担当のお仕事です。
着彩が終わった原稿に華やかさやエフェクトを足したり、書き文字の挿入をしたりなど、より見応えのある原稿に仕上げます。
【仕上げ担当の仕事内容】
・ふきだしの着色
・コマ間の最終調整
・適宜装飾の挿入
・描き文字の挿入
・人物&背景の色味調整、線画調整など
・エフェクトの挿入(アクションシーン)
ソラジマでは、仕上げの報酬を単価/ページ:7,000円~(税込み)で設定しています。月収目安として、1作品担当の場合、10万〜35万円を想定しています。
「FR報酬」とは?
現在ソラジマでは、上記設定金額と異なる金額オファーを出せる「FR予算」制度を試験運用しています。市場環境やスキルに応じて、編集者権限で設定可能です。
ソラジマには「ソラジマにとってベストだと思うのであれば、すべて自分で決めて良し」という「Freedom&Responsibility(自由と責任)」カルチャーがあり、現場の編集者にほとんどの意思決定権・裁量権が渡されます。
「FR報酬」とは、ソラジマの重要なカルチャー「Freedom&Responsibility(自由と責任)」を作品制作時の予算に適用した、ソラジマ独自の制度です。
3.ソラジマで働くメリットとは?:自分の才能を輝かせる
ソラジマは「求める成果に対して正当な対価が支払われる」ということを目指し、報酬設計をしました。しかし、クリエイターさんに提供できる価値は報酬だけではありません。
実際にソラジマで働いているクリエイターさんのインタビュー記事をもとに、ソラジマで働くことでクリエイターとしてどのように成長できたか、そのメリットや価値について紹介したいと思います。
詳細な内容が気になる方は、ぜひインタビュー全文をご確認ください。
優秀なクリエイターや編集者との共同作業、分業制がもたらす成長
ソラジマに魅力を感じたポイントは、分業制という点と、報酬面でこれまで経験したイラストレーターの仕事を上回っている点でした。
分業制なので「他のクリエイターさんが考えたことをきちんと伝えられる線画を描きたい」という気持ちが、強いモチベーションになっているかもしれません。毎話毎話力を入れて、より良い作品にしたいという気持ちをチーム全員が共通して持っているので、足を引っ張らないようにしなければと思っていますね。
そして、ほかのクリエイターさんの感性や技術を学べるというのは、チーム制で働くことのメリットだと思っています。仕上がってきた完成原稿を見て、「こういう塗り方するんだ」「きれいな色使いだな」といつもびっくりするし、刺激を受けていますね。すごく勉強になるので、心からリスペクトしています。いいところは素直に吸収しようと考えているので、チームで一つの作品を仕上げることは自分の成長につながると考えています。
ー白洲麻世さんのインタビューより
作品リリースペースが速く、才能を発揮できる打席が多い
なんといっても、作品を公開するまでのスピードの速さですね。作品は書いて世に出すほど上手くなります。読者さんの生の声を受け取ったり、読者さんの目を意識して書くことで技術も伸びるし、反応をもらうことで足りないところが可視化され、ウケなかったところを次はこうしよう、と工夫し実践することで上達する。ですが他社さんだと1、2年くらいかけて作品を出すこともあるし、ネームが決まらずに企画がストップしてしまったりもするんです。
ソラジマでは速いと半年でリリースできて、高速でサイクルを回せるので、多くの機会をいただける環境は本当にありがたいです。私としてはこれまでに書きためた企画書をどんどん世に出してメディアミックスまで目指していきたいので、ソラジマのスピード感に期待しています。
ー唯緒シズサさんのインタビューより
4.ソラジマが目指す先に、あなたの叶えたい夢がある
ソラジマでは、「スタジオによって各ポジションの業務量や求められていることが異なり、報酬の相場がわからない…」というクリエイターさんの実際の声にお応えするために、フェアバリュー(正当な対価)をお支払いしています。それは、クリエイターさんの夢がソラジマの掲げるミッション「今世紀を代表するコンテンツを創るー。」に通じていると考えているからです。
前述したように、Webtoonは3兆円規模の市場になると予想されています。この数字は現時点での数字であって、今後さらに増える可能性は非常に大きいです。そんなWebtoon市場で誰もが知っているコンテンツを作ることは、その作品に携わったクリエイターの名前も歴史に残るということを意味します。
ソラジマが夢を叶えるために進んでいく、その道にクリエイターさんたちの成功や夢の達成があるのです。
もし少しでも興味を持っていただけたら、ぜひご応募ください。一緒に今世紀を代表するコンテンツを作っていきましょう!