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2023.10.20

【Webtoonクリエイターコンテスト】ソラジマコンテスト! #ソラコン⦅ネーム回⦆

4つのステップで簡単応募!

SORAJIMA Studioプレゼンツ、Webtoonクリエイターコンテストの開催のお知らせです!

応募期間:随時募集
審査期間:第2回 2022年6月20日 23:59迄投稿分
結果発表:第2回 2022年6月下旬予定

お題の作品を読みネームを作成し、規定に沿ってツイッターに投稿!の簡単ステップ。

応募締め切りは設けず、審査期間中に応募いただいた作品を対象に審査を現役漫画編集者と行い、賞を授与致します。

応募いただいた方には株式会社ソラジマのnoteにてフィードバックをさせていただきます。

⦅こんな方にオススメ!⦆
・Webtoon制作のきっかけにしたい
・現役漫画編集者に自分の作品を見てもらいたい!
・ネーム作家に興味がある!

【STEP1】作品を読む!

ネームを作ってみたい作品を選んでネームを作成してください。

1話分の文章を公開していますが、導入からタイトルコールまでのシーンをネームにしてください

※タイトルコールがない作品は自由な発想でタイトルコールまでの位置を考え制作してください

【ロマンスファンタジー】逆行令嬢の復讐計画

【導入】
レイモンドとサマンサに見下ろされるソフィア。
ソフィア「どうして。信じていたのに」
家族をすでに処刑され、自身も縄で身体の自由が利かないソフィア。
サマンサ「昔から全部持っているあなたが嫌いだったの」
サマンサ「あなたの顔を見るだけで虫唾が走るのよ!」
サマンサがソフィアに唾を吐きかける。
レイモンド「せっかく王太子になったのに、君達一家がいたままだと、自由に権力を振るえないんだ」
レイモンド「もう用済みなんだよ、君」
二人はニヤニヤ笑う。ソフィアは頰にかけられた唾も拭えず悔しさで震えた。
そしてソフィアも処刑台に上げられる。
ソフィア(お父様、お母様、クリフォード(弟)、ごめんなさい)
自分のせいで死んでしまった家族に謝るソフィア。
ソフィアは笑う人々、そして自分を裏切った二人を睨む。
ソフィア(もし過去に戻れるなら、家族も守ってみせる)
ソフィア(絶対彼らの好きにさせない!)
そう心で叫びながら処刑される。

---タイトルコール---

ハッと目を覚ますソフィア。
ソフィア「夢…?」
今までのことはすべて夢だったのかと思うが、それにしては現実味がありすぎる。
混乱している中、扉をノックされる。ソフィアの返事を待ってから、侍女アニーがソフィアの世話をしに部屋に入る。
「今日は何年何日かしら?」と寝ぼけたフリをして訊ねるソフィア。
アニー「あら、まだ寝ぼけているのですか?今日はオクレア歴549年、11月ですよ」
ソフィアの記憶より二年時が戻っている。
ソフィア「か、鏡をお願い…!」
アニー「御髪を直しにきましたからね、もちろん持っていますよ」
のんびりと鏡を差し出すアニーから奪い取るように鏡を受け取る。
ソフィア(…少し、幼くなっているような…)
ソフィア(本当に二年前だとしたら、今の私は十七歳)
ソフィアは信じられないという表情で自分の頬を触る。
ソフィア(本当に夢だった?)
そう考えたとき、ソフィアの脳裏に最後のサマンサとレイモンドの笑顔と死ぬ瞬間が脳裏をよぎる。
ソフィア(いいえ、あれは現実よ!あんな生々しい夢、あるわけない!)
ソフィアは自分が二年前に戻って来たと確信する。
アニー「ほら、お嬢様、寝ぼけるのはあとにしてくださいな!」
ソフィア「アニー、寝ぼけるのをあとにするなんてできないわよ」
アニー「冗談に決まってるでしょう! もう、今日は舞踏会があるんですからね!」
ソフィア「舞踏会…?」
一生懸命過去の記憶を呼び起こすソフィア。
しかし、すぐには出てこない。
アニー「ほら、呆けるのはあとにして、すぐに準備しないと!」
ソフィア「ま、待って!少しだけ昨日の勉強の復習がしたいの!一時間だけ、時間をちょうだい!」
ソフィアを急かすアニーにソフィアは慌てて言い訳する。
ソフィア(舞踏会……絶対にあの二人はいる! 今度は彼らの好きにさせないために、対策が必要だわ!)
アニーがふう、とため息を吐く。
アニー「わかりました。一時間だけですからね」
ソフィア「ありがとうアニー!」
笑顔で感謝を述べる。アニーが部屋から出ようとして振り返る。
アニー「一時間だけですからね!」
ソフィア「わかったわ」
アニー「一時間したらすぐきますからね!」
ソフィア「結構しつこいわねアニー…」
呆れた声を出すソフィア。ようやく部屋から出ていくアニー。
ソフィア(そういえばアニーは昔からこういう人間だった)
ソフィア(アニー…)
ソフィア(使用人も我が家を見捨て逃げたのに、アニーは最後まで一緒にいてくれた)
ソフィア(私が死んだあと…彼女はどうなったのかしら…)
ソフィア(もしかして…私と同じように…)
ソフィアはぐっと拳を握る。
ソフィア「アニーのためにも、今度は彼らの好きにはさせない!」

ソフィアはこの二年間で起きたことをノートに書き出す。
ソフィア「今は殺されたときより二年前――つまり、婚約前だわ」
レイモンドと婚約したのは、もうすぐのはずだった、と書いたノートを見ながら確認する。
ソフィア「急がないと…!」
ソフィア焦った表情。
ソフィア(父がレイモンドとの婚約を決めてしまったら、未来のようになってしまうかもしれない)
ソフィア「絶対阻止しないと! あの男を、王太子なんかにしてやるものですか!」
ソフィア語り<私の家、エデルバルは筆頭公爵家。レイモンドとの婚約は、お互いの利益のための政略結婚。
レイモンドは公爵家を後ろ盾に、王太子の地位を得るため。エデルバルは娘を王太子妃にし、より公爵家の地盤を強固なものにするため。前回はそのための婚約だった>
ソフィア「でもあの男は、王太子になった途端、我が家を切り捨てた」
ソフィア(エデルバル家が存在すると、自分が権力を振るえないと、ただそれだけで)
ソフィア語り<今でさえ力のある公爵家。その娘が王太子妃になれば、いかに王太子と言えど、エデルバル家の言うことは無視できない。
それが嫌だったのだ。だからレイモンドは王太子になるために利用するだけ利用して、エデルバル家を切り捨てた>
ソフィアはテーブルをバンッと叩く。
ソフィア「そんなに地位が、名誉が――王太子というものが恋しければ、手に入らないようにしてやるわ!」
ソフィア(それがおそらくレイモンドへの…そしてサマンサへの復習になるわ)
ソフィアは婚約を回避するため、そしてレイモンドを王太子にしないため、頭を働かせた。

ソフィア「あ、そうよ、彼がいる…!」
ソフィアの頭に一人の人間が思い浮かび、顔を輝かせる。
ソフィア「アレクシス・オークレント…!」

『逆行令嬢の復讐計画』1章 第1話©沢野いずみ

 【男性ファンタジー】コピースキルの最強魔導師

「大変残念ながら、あなたが天上の神より賜ったスキルは……こ、【Ctrlキー】になります」

「……は?」

 俺ことアルフレッドは、神官の言葉を聞いて呆けた声を上げてしまった。
 いや、俺だけじゃなく、周りの宮廷魔導師団の仲間たちも「何だそのスキル」「聞いたこともない」と騒ぎ始めた。
 この世界では十五歳で「成人の儀」を神殿で受けることで、神様から一人一つのスキルを授かる。
 そのスキルは剣術や弓術系の戦闘スキルから、医療や料理系などまで幅広く存在する。
 そして俺は若輩者ながら日々鍛錬を重ね、コリウス王国における最高峰の魔導師集団こと、コリウス宮廷魔導師団に所属していた。
 だから自分も周囲も、戦闘系スキルを授かることを望んでいた。
 だと言うのに、いざ賜ったスキルは誰も聞いたことのない意味不明なスキル。

「その、【Ctrlキー】とか言うスキルのランクはどんなものですかな?」

 傍で成人の儀を見守っていた、宮廷魔導師団団長オーエン・ガルフが神官に尋ねた。
 神官は自身の【鑑定】スキルを行使して俺を見つめる。

「残念ながら、不明です。不明ということは大凡の場合、AからEまでのランク付けが難しいほどにスキルが微弱であるということを示します」

「そ、そんな……!?」

 誰も聞いたことがない上、スキルランクもE以下。
 間違いない、俗に言う外れスキルだ。
 数万人に一人の割合でいるとされる、実質的なスキルなし。
 この世界におけるスキルは、ある種の職業適正だ。
 戦闘系スキルを持つ者は騎士や冒険者などの荒事に向き、生活系スキルを持つものは店を開くなど。
 要は外れスキルを持つ者というのは、どんな職にも向かない無能を指すのだ。

「アルフレッド、そして皆の者、聞いたか。残念ながら、栄えある宮廷魔導師団のメンバーの中から、この通り無能が誕生してしまった」

 オーエン団長が硬い声音でそう告げる。
 さらにそれに続き、一部の団員から「だから成人の儀も受けていない若造の入団なぞ、反対したんだ!」「魔術の腕が多少あっても、スキルの有用性には敵わないしな」と声が上がる。

「その通りだ。いくら魔術の腕が立とうにも、スキルの力があってこその代物だ。何よりアルフレッドはまだ若く、失ったところで痛くない。ましてや栄えある宮廷魔導師団に無能を所属させておくなどと、そちらの方が問題だ。我々にも守るべき体面がある」

「団長、あなたは何を……!」

 言うつもりですか、そう口にしようとした途端、オーエン団長から怒声にも似た声音が飛んだ。

「アルフレッド! 現時刻をもって、貴官の宮廷魔導師団としての職を剥奪する! ……所詮は青二才、一から出直すがいい」

 この宮廷魔導師団において団長の意向は絶対、さらに俺は後ろ盾もない身で逆らいようもない。
 俺は生きるため、生活のために日々魔術の鍛錬をこなして宮廷魔導師団に入った。
 なのにスキルひとつのために職を追われ、全てを奪われた。
 一体何がいけなかったのかと、途方にくれる他なかった。

『コピースキルの最強魔導師』 1話©八茶橋らっく

【不倫ジャンル】セイサイのシナリオ

【導入】
舞台上に立っている明日実。稽古着でラフな格好。
舞台すぐ下の客席位置に、良平が立っている。
明日実は髪を一つにまとめ、良平は前髪をおろしていて、二人共質素な雰囲気。
二人、真剣な表情で見つめ合っている。
良平「(セリフ)君は僕をずっと殺したいと思っていたんだろ?」
明日実「(セリフ)そうだよ。ずっとこの日を待ってた」
良平「……。なんかゾクゾクしないんだよな」
と、良平が手に持っている台本を確認。
明日実「ごめん、個別で演技見てもらっておいて。もう遅いのに」
良平「いいよ。俺明日実といる時間好きだし」
明日実「(ドキッ)……」
良平「今のセリフ、もっと怒りを込めた方がいいな。明日実ならできるだろ?」
明日実「良平の演出なら何でもやるよ。(深呼吸)……」
明日実「(セリフ)ずっと、この日を待ってた」
良平、ゾクゾクきている様子。
良平「(セリフ)俺は、お前の事をずっと愛してた」
明日実「え?そんなセリフあった?」
良平「俺が書き足した。そのまま合わせて」
明日実「う、うん…」
良平「一生をかけてお前を幸せにする」
良平、舞台に上がる。
明日実「良平……?」
良平がポケットから指輪ケースを取り出し、指輪を見せる。
良平「明日実、結婚しよう」
明日実「――。(嬉しさで涙溢れ)はい……!」
明日実M「良平の書く脚本(ホン)を演じるのが好きで、ずっと舞台女優をやってきた。私はこの瞬間、良平自身のシナリオのヒロインになると決めた」

---タイトルコール---

リビング。
棚の上に結婚式やお宮参りの写真が飾られている。
明日実、抱っこ紐でもうすぐ1歳になる息子・翔太をおんぶしている。翔太は起きている。
良平が脱ぎ散らかした服を拾い集める明日実。
明日実「……はぁ」
服を拾い集めていく明日実。洗濯機を操作。
明日実M「脱いでそのままになっている夫の服を拾い集め」
続いて、テーブルにあるカピカピになった良平の食べ終えた皿を回収し、洗う。
明日実M「夫が夜食を食べてそのままにした食器を洗う。私の朝はそうして始まる」
ふと結婚式やお宮参りの写真を見る明日実。今の明日実に写真のような笑顔はない。
明日実M「結婚した頃は、まだ夫のこのだらしない行動も愛らしいと思っていたんだけど……」
卵焼きを作る明日実。
明日実(うーいたたた。腰が……。翔太、重くなったなぁ)
しんどそうな表情の明日実。
良平がリビングに来る。カジュアルスーツを着て、身だしなみも整えた状態。
良平「(冷めた目で)何その顔」
明日実「あ、良平。おはよう。もう出るの?」
良平「見たらわかるだろ。プロデューサーからメール来てて、でかい直しがあるんだよ。5稿までやっといてさ。で、朝メシは?」
明日実「昨日の片付けしてたから、まだ途中……」
良平「要領悪いな」
明日実「え……。あの、お皿は水につけといてもらえるだけでも助かるし、脱いだ服は洗濯機の前のカゴに入れるだけでもありがたいんだけど」
良平「俺がそこまでやらなきゃならない?主婦ならそれくらいやって当然だと思うけど?」
明日実「なっ……」
良平はノートパソコンを広げ、カタカタと打ち込みを始める。
良平「ちょっと静かにしてて。さっき思いついたのあって、脚本の直し進めたいから」
明日実「わかった……」
良平はパソコンを操作しながら、
良平「言い忘れてた。朝メシの用意。今の会話してる時間で充分動けたよな。そういうとこだよ」
明日実(その時間にそっちが動いてくれたらよかったんじゃないかな……)
明日実「……パン焼くね」
パンを焼く準備をしようとする明日実。
翔太が手の届きそうなところにあるステンレスボウルに気付く。
コーンッガタガタンッと音。
明日実「?」
ボウルが落ちている。
翔太「あー」
翔太が落ちたボウルを気にしている。
明日実「翔太。もう。ボウルでよかった」
と、安堵する明日実。
良平「チッ。静かにしろよ。今直し進めたいって言ったよな。……まずい、書こうとしてたセリフ飛んだわ。朝メシもういい。コンビニで適当に買う」
と、ノートパソコンを閉じる。
明日実「そんな言い方……」

翔太がおぼつかない足取りでとことこ歩いて、玄関で靴を履く良平のもとへ。
翔太「うー」
良平「翔太。仕事行ってくるよ」
明日実「そろそろ引っ越し考えない? 翔太も歩くようになったし」
良平「だから俺が仕事に集中できるように部屋借りてそっちで執筆してんだろ」
明日実「えっ……うん。ごめん」
良平「今日も遅くなる」
明日実「夕飯は?」
良平「いらない」
明日実「でも、最近家族揃ってご飯ってないから……。そうだ。夕飯持ってくから、仕事部屋で3人で食べるとかどう?ついでに最近掃除もやれてないから――」
良平はかなり冷たい表情で、
良平「来るな。俺以外は邪魔でしかない。部屋に入れる必要があれば俺から言う」
明日実「――。ごめん……」
良平、出て行く。

翔太とゴミ捨てに行く明日実。
同じマンションのママ・高崎麻友子(33)と会う。
麻友子「明日実さん!翔太君もおはよ~!」
明日実「高崎さん。おはようございます」
麻友子「観たよ、昨日のドラマ。旦那さん脚本の時は神回だよね!」
明日実「ありがとうございます」
麻友子「あの複雑なトリック、どうしたら思いつくの?」
明日実「私には……」
麻友子「ほんと天才だと思う。サスペンスでもラブコメでも何でも書けちゃうじゃん?さっき子供ら送り出した時ちょうど旦那さんに会って。はぁー、カッコ良いし売れっ子の脚本家って。いいよねー明日実さんは」
明日実「あはは……」
麻友子「次の新作も楽しみにしてるから!」
明日実「伝えておきます」

大鳥家・ベランダ。
翔太は室内でおもちゃで遊んでいる。
明日実が洗濯物を干していると、良平の下着がないのに気付く。
明日実「あれ?良平の下着……ない。やば!落とした?」
落としたのかとベランダから見下ろすも、ない。
明日実(そもそも洗ったっけ。良平のことだから、まさか洗濯に出すのすら面倒臭くてどんどん新しいの買ってる?しかもゴミ捨てなんて絶対自分でやらないから……仕事部屋に大量の使用済パンツ…ひぇぇ)
明日実、大量のボクサーパンツの山の中で執筆をする良平を想像する。
明日実は良平にメッセージを送ることにする。明日実はスマホで打ち込みながら、
明日実(買い物に行くんだけど、仕事部屋に必要なものある?掃除も、言ってくれればいつでも行くからね)
良平からメッセージが来る。
良平メッセージ「必要なものはないし、掃除も必要ない。今忙しい」
明日実「……散らかってそう。……タイミングみて今度かな」

和室。
翔太が昼寝中。
明日実は横になったままスマホでSNSを見る。
春の新ドラマ情報が流れてくる。“人気脚本家・大鳥良平と再びタッグ”の紹介文。
明日実(いくら私生活がだらしなくても、人気脚本家なんだよね……。良平がどれだけ頑張ってるか、そばにいる私が一番わかってるんだから。良平が良い作品書けるように、私が支えてあげないとだよね)
うん、と軽く微笑む明日実。
明日実(そうだ。この原作小説、読んでおこう。良平との会話のネタになるかも)
スマホ画面。原作小説の情報で、“原作『夕凪捜査官は潜入する』 霞川和孝 清河出版”の文字。(桜の働く出版社)

新築のオシャレなアパート。

良平が脚本執筆をしている最中。なぜか部屋はとても綺麗。
インターホンの音。
扉を開ける良平。
そこにいるのは髪の長い女性。(第1話では後ろ姿のみ。誰かはわからない。)
桜「ハウスクリーニング本舗です」
桜はどう見ても掃除をするような業者の格好ではない、オシャレな服装。
とても嬉しそうな笑顔の良平。
良平「ふっ……。おかえり」
桜を迎え入れる。
部屋に入っていく桜。
扉が閉まり、「カチャ」と鍵が掛けられる。

『セイサイのシナリオ』 1章 第1話©岩島朋未

【ロマンスファンタジー】2度目の処刑はお断りです

【導入】

【処刑場】
今にも雨が降りだしそうな曇天。縄で縛られたエラが断頭台へと繋がる階段をヨロヨロと登る。
一段昇る毎に自身の死が近づいていることを実感しながら、
エラ(私はどこで間違えたんだろう)
過去を振り返る。
【城内】
父「エラ、お前には失望した」
王となったジル、王妃となったイザベラが並んで座っているその横に控えていた父がエラを睨み
継母はエラを嘲笑っている。
父「お前が王であるジル様との婚約を拒絶し……王家に大変なご迷惑をかけてしまった。
そのことを忘れたわけではあるまい」
エラ「……それは」
反論しようとしたエラを父が目で制す。
父「その時点で処刑される可能性があったのにも関わらず、お前の優秀さを認め、
『代わりに僻地に行ってつつがなく領主として活躍して参れ』と仰ってくれた王、
ジル様とイザベラの優しさに報いようとは思わなかったのか?」
エラ「ですが……私が赴いた時、既に領地は……!」
継母「お黙り! まだ言い訳を重ねるつもりですか!」
継母がエラを黙らせて、父に続きを促す。
父「だと言うのにお前は領主として悪政を繰り返し、その結果、暴動まで引き起こしてしまった……
本来ならば、私も首を差し出さねばならぬ事態なのだが……」
ジル「ウォーカー家は国政に欠かせない存在だ。『王』として家を取り潰すわけにはいかない」
父「……寛大な王はそれでも許してくださると仰っている」
イザベラ「でも、お姉さま。賢い賢いお姉さまなら分かりますわよね。
誠意を見せるためには誰かが責任を取らなければいけないことも、
そして誰が責任を取らなければいけないのかも」
エラ「……はい、私の命を持って償わせていただきます」
ジル「妥当な落としどころだな……」

【処刑場】
立ち止まったエラを執行官が歩くように促す。
再びエラは断頭台に向けて階段を登り始める。
エラ(あの時、真実を話して抵抗すれば命は助かった?)
また一段階段を登る。
エラ(いえ、きっともっと前から私が破滅する運命は決まっていたのね)
エラ(運命の分岐点はきっとあの時……10年も前のこと)
【屋敷内】
エラ「今なんと仰いましたか?」
イザベラ「だから、ジル王子との婚約を破棄して婚約者の座を私に譲りなさい!」
エラ「そんな……私と王子との婚約はお義母様のご意向だったではありませんか!」
継母「事情が変わったの。昔と違って立派に成長した王子に、
本当の娘を嫁がせたいと思うのは当然のことでしょ? 生贄婚約者の役目はもう終わったのです」
エラ「……お父様はご存知なのですか?」
継母「あの堅物に相談できるわけないじゃない。あくまでお前の意思で婚約を破棄してもらわないと困るの」
エラ「お断りします……! ウォーカー家の長女として、婚約者の役目を放棄するなんてできません」
イザベラ「出たわ、お姉さまの口癖。先に生まれたからって偉ぶっちゃって」
イザベラ「そう言って私の欲しい物を全部先に奪っていくんだから」
エラ「イザベラ、貴女こそ私の持っているもの全てを欲しがるのをやめて、自分の努力で……」
イザベラ「あーあ、従順でお利口様なお姉さまのお小言なんて聞きたくありません。大体、お姉さま?
そもそもお姉さまはどの立場で私に意見してるの?」
エラ「私は姉として……」
継母「……エラ、お前は自分の立場が分かっていないようですね?
お前の母が死んでもなお、この屋敷から追い出されることなく生きていけているのは誰のおかげだと思っているの?」
エラ「それはお父様のおかげ……」
継母「分かっていないようですね。なら思い知らせてあげましょう……! この屋敷の主が誰なのかを」
イザベラ「そーゆーこと。この家で私とお母様に逆らったらどうなるのか、本格的に後悔させてあげる」

それからお義母様や侍女たちからの嫌がらせが激化して……追い詰められた私は全てが嫌になって婚約者の座を半ば
奪われる形で譲ることになって……そうしたらお前の役目は終わり、とばかりに腐敗しきった僻地、イーストウッドに送られて……

【処刑台】
処刑台から上を見上げると、父が冷たい目で、イザベラと継母はざまぁと言った感じで、ジルは無表情でエラを見ていた。
エラ(これまで何があろうと、ウォーカー家の長女の役割を果たそうと、正しくあろうと生きてきた。
でもその結果がこうなってしまうのなら……もっと自分の感情に素直に生きたかった! この曇天の中でも気ままに
空飛ぶ鳥のように自由に……)

ジル「では『王』の名の下にエラ・ウォーカーの処刑を執り行う」

エラ(ジル、貴方とも関わることなく……自由に……)
そしてエラが処刑される。

【屋敷、エラの部屋】
目を覚ましたエラは青ざめた顔をしていて侍女に心配される。
エラ「しばらく一人にして」
と侍女を外に出して、今まであったことを思い返す。
エラ「今のは……夢? そんなはずはない。私は確かに」
首元に生々しい不快感が残っているのを確認して立ち上がる。
窓に映る自分の姿を見て、エラは驚愕する。
何故ならそこに映っていたエラは自分の記憶にあるより明らかに幼かったから。
疑念を抱いたエラは急いで毎日つけていたはずの日記を確認する。
そこにはジルとの婚約がそろそろ公の事実となることなどが書かれていて、
自分が過去に、イザベラにジルを奪われるより前に、10年前に戻ってきたんだと確信する。

そのタイミングで侍女が部屋にやってきて
侍女「奥様とイザベラ様がエラ様に大事なお話があると仰っています。至急奥様の私室に
お越しください」
と伝えてくる。
エラはこのやり取りを覚えていた。
処刑台に上がる途中で見た『人生の転換点となるやり取りを交わす時』だと思い出したエラは
ただ単に過去に戻ったのではなく、自分がやり直す機会をもらったのだと確信する。

ウォーカー家の長女だとか、婚約者の座を譲った結果どうなろうが関係ない。自分は自分で好き
なように生きるんだと決意して、継母とイザベラの待つ継母の私室へ。

【継母の私室】
招かれたエラは継母が話を切り出す前に自分から話を切り出す。
エラ「今日は大切な話があります」
面食らうイザベラと継母を前に満面の笑みで
エラ「ジルの婚約者の座をイザベラに譲ろうと思います!」
と先手を取って伝えるのであった。

『2度目の処刑はお断りです』1章1話©︎バルサミ子

今後別ジャンルの作品も追加予定です!

ネームコンテストに作品ご協力頂いた作家の皆様誠にありがとうございます🙇‍♂️

【STEP2】お好きなソフトでネームを作成!

制作ソフトに指定はありません。

下記規定に沿ってキャンバスを作成し、自由な発想でネームを作成してください!

大きさ:幅690×高さ20,000ピクセル以内
容量:20MB以内
解像度:300dpi以上
色:指定なし(自由にやっていただいてOKです!)
ファイル形式:jpeg

ネームのコツ

面白い構成

一言でいえば、いかに続きが読みたくなるようなネームを作れるかが勝負となります。

導入を面白くするために、どこをカットしてどこを再編してどこを見せ場にするのが面白くなるのかなど積極的に考えてみてください。

コチラの記事も参考に✨

https://note.com/sorajimastudio/n/nc4a627487eb9

https://note.sorajima.jp/n/n27de1d377183

縦漫画のコマ割り

コマ間を詰めすぎないように注意しましょう!

サクサクとスクロールしながら読んでも、情報過多になりすぎないコマ間がベストです。

コマの「間」は「時間」を意識してみましょう。

緊張感のあるシーンは間を詰めて、余韻のあるシーンは間を広げて…といった具合に工夫してみてください。

また、コマ間を大胆に広げて、そこに「つなぎ」として吹き出しを上手く配置するのも大事です。

そうすることで同じコマ数でも物語がゆっくり進む「読み応えのある作品」になります。

コチラの記事も参考に✨

https://note.sorajima.jp/n/n80789f6b4e6e

コマについて

Webtoonでは、あまり断ち切りコマは使いません。

片側断ち切りコマは四角形コマにしましょう。ただし、両側断ち切りコマは魅せコマとして使うことが多いです。

斜めコマはこだわりがあるシーン以外はあまり使いません。

また、ふきだしだけのコマは、四角コマに入れなくてOKです。大きいコマは本当に見せたいコマだけ使うようにすると、全体のメリハリがよくなります。

ふきだしについて

基本的にセリフは画面中央に寄せてください。

ふきだしをふんわりジグザグに配置することで、読みやすくなります。また、なるべくキャラクターに重ならないように注意しましょう。

絵のコマにかぶせないようにふきだしを作るのが現在のトレンドです。

<コマ数の目安>

・1スクロール(画面いっぱい)に1~2コマまで
・1スクロール(画面いっぱい)にセリフ&モノローグが1~3個まで
※スマホ1スクロール(690✕1380くらい)

おすすめソフト▼

CLIP STUDIO PAINT

クリップスタジオペイントは、イラスト・漫画・アニメーションなど作品制作に幅広く使えるPCソフト/スマホ・タブレットアプリです。

https://www.clipstudio.net/

パソコン、タブレットは30日間無料、スマホは毎日1時間無料で利用できます。

ソラジマのWebtoon制作のクリエイターのほとんどはCLIP STUDIO PAINTを利用しています。使用ソフトの指定はしていないので、手に馴染んだペイントソフトを使っているクリエイターもいます。

これからソフトを購入するというクリエイターには、Webtoon制作では、便利な機能がたくさん付いているのでCLIP STUDIO PAINTをお勧めしています。

【STEP3】CLIP STUDIO SHAREにアップロード!

ネームが作成できたら、CLIP STUDIO SHAREにアップロードし、作品リンクを取得してください

使い方▼

https://share.clip-studio.com/ja-jp

【STEP4】Twitterに投稿!

本文に「#ソラコン_ネーム」のハッシュタグをつけて作品URLをツイートすれば応募完了です!

※応募作品および応募ツイートはソラジマがプロモーション用途で使用する場合があります。あらかじめご了承のうえご応募ください。
※本コンテストのイラストを使用した画像投稿には、必ず指定のハッシュタグをお願いします
企画投稿外でのお題原作作品の利用はできません

応募要項

スケジュール

応募期間:随時募集
審査期間:第2回 2022年6月20日 23:59迄投稿分
結果発表:第2回 2022年6月下旬予定
---
審査期間:第1回 3月21日 0:00迄投稿分
投稿分結果発表:第1回 3月下旬予定

応募方法

①このnoteに掲載されているお題の原作を読み、ネームを作成
②ネームをCLIPSTUDIOSHAREにアップロードしURLを取得
③Twitterのご自身のアカウントで、ハッシュタグ「#ソラコン_ネーム」をつけて作品URLをツイート!

賞・賞品

最優秀賞 Amazonギフト券10,000円分(1名)
優秀賞  Amazonギフト券5,000円分(1名)
佳作   Amazonギフト券500円分(2名)

キャンペーン主催:株式会社ソラジマ
AmazonはAmazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。

応募のきまり

・ご自身が制作した作品を応募してください
・本コンテストのイラストを使用した画像投稿には、必ず指定のハッシュタグをお願いします
企画投稿外でのお題原作作品の利用はできません
・お一人で複数作品の応募も可
・次の場合は対象外となりますのでご注意ください
 - CLIPSTUDIOSHARE以外での作品応募投稿
 - 規定の原作以外のネーム応募
 - 制作作品に第三者のプライバシー侵害の恐れのある場合
 - 他人の著作権を侵害する内容が含まれる場合
 - 公序良俗に反する内容などが含まれている場合

※その他、主催者の判断で審査対象からの除外を行うことがあります
 審査対象からの除外の理由はお答えいたしません
※応募作品および応募ツイートはソラジマがプロモーション用途で使用する場合があります
※弊社クリエイター採用担当も審査員メンバーのため、優秀作品提出者はトライアルなしで、コンペなどへお誘いする可能性があります
 あらかじめご了承のうえご応募ください

Webtoon採用情報

https://herp.careers/v1/sorajima/requisition-groups/1a01f5c6-bfa3-4dfe-8b3c-98dff0741afd

Webtoonのコンテストについてまとめ

https://note.com/sorajimastudio/n/nd37ee9e6bb26

クリエイターブログ

https://note.com/sorajimastudio/m/m4351cdc12fc9

応募作品一覧

審査期間:第1回 2022年3月21日 0:00迄投稿分
結果発表:第1回 2022年3月下旬予定

https://twitter.com/i/moments/1502121232309026819


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