1. トップ
  2. 経営・ビジネス
  3. プロダクトマネージャーがCFO候補として入社!入社までの経緯に迫る!

経営・ビジネス

2024.02.18

プロダクトマネージャーがCFO候補として入社!入社までの経緯に迫る!

eye catch

社会人時代はBtoB SaaSのプロダクトマネージャー。マンガアプリの開発を手伝っていたところ、ソラジマでCFO候補として参画することになったという中野さん。

今回は、そんな中野さんにインタビュー。どういう経緯を辿り、なぜソラジマ参画の覚悟を決めたのか、詳しくお話を伺ってきました。

これまでのキャリアについて


では、中野さんのこれまでのキャリアについて教えてください。

中野:はい。私は新卒で株式会社DONUTSに入り、ジョブカン給与計算労務HRというHR SaaSの立ち上げをやった後、リクルートでAirレジのプロダクトマネージャーやAirインボイスの立ち上げをしてました。

DONUTS時代


では、それぞれのキャリアについて順番に教えてください。
まずはDONUTS時代について。

中野:就活は「時代はこれからITやろ」という安直な理由で進めていました。
IT系のなかでも、多角的に事業をしていて事業の成長率が高く、若いうちから任せてもらえるDONUTSを選びました。
事業の成長率を見ている理由は、2つの考えによるもので、ソラジマ入社の理由の1つでもあります。
①事業が急拡大している仕組みを見たい
②事業拡大に伴って、様々な経験を積めそう
③盛り上がってれば社内の雰囲気もよくなる
ちなみにこの選択は大正解でした。

元々学生時代、ちょっとした事業をやっていて、それが評価されたのか、DONUTSではいきなり社長室という新規事業部で事業の立ち上げを任せてもらいました。

新卒から大活躍ですね。実際にはどのような業務をしていたのでしょう?

中野:いや、実は結構やらかしていて……(笑)
NDAの送り先を絶対に間違えてはいけない並行検討している企業と間違え、会議室で大声で発狂したり……。
社長がいる飲み会でお金だけ集めてそのまま払うの忘れて帰宅し、立て替えた秘書から激怒されたり……。
上司宛に送るメールを全社宛に送り、Googleドキュメントの右上のアイコンに、共有したつもりの無い人のアイコンが無限に増えていったり……。
と、ヤバいやつでした……。

そうだったんですか!

中野:プログラミングは愚か、サーバーとフロントの違いすらもよく分かってないレベルの無知の状態でスタートしました。
ただこの時色々経験して分かったのは、「座学よりも経験。人は環境に身を置けばがむしゃらに努力してどうにかする」という事と「打席に立つのが大事であり、意思決定の多さが、人を成長させる」ということでした。

自分が担当したプロダクトは給与計算・労務管理周りと専門性が高かったのですが、実務担当者や社労士にヒアリングしたり、専門書を読んで社内で誰よりも詳しくなり……結果、プロダクトオーナーとして周りから認められるようになったんです。
元々裁量権が大きかったのですが、ちょっとずつ信頼を得て、守備範囲が広がり、何でも屋と化しましたw

何でも屋!例えばどのような業務を担当していたのでしょう?

中野:例えば……。コンセプト作成、ヒアリング、市場調査、仕様書作成、ロードマップ作成、障害対応フローの整備、スクラムの導入、営業資料作成、ヘルプページや公式サイトの草案作成、内部用勉強会実施、QA実施、公的機関への問い合わせ、採用、展示会での商品説明、顧客の問い合わせ対応…などなど……。

濃密な時間ですね……!
そんな何でも屋さん・中野さんが、転職を考えたのはどうしてでしょう?


中野:当時事業は順調で、人間関係も最高でしたが、我流でやりすぎてた影響で、自分のやり方に対して不安になりました。
他社のプロダクト開発について興味を持ちはじめ、スタートアップの人から色々話を聞いたり情報収集し始めたんです。

さらに、あまりに幅広く経験させてもらった影響で、ここで一つの勘違いが生まれます。
「これ自分で事業立ち上げられるのでは?……人生一度きりだし、ユニークな事業でスタートアップを立ち上げたい
一般的に、未上場で企業評価額が10億ドル以上の企業を「ユニコーン企業」と呼びますが、この思いの後色々な本や人に触発されて、「ユニコーン企業を作りたい」という思いが芽生えます。

そして、他社の話を聞く目的で登録してたビズリーチ経由でリクルートからスカウトが来たんです。

リクルート時代

そこから、リクルートに転職したのですね。

中野:そうです!リクルートを選んだのは、「外の世界ではどのようにプロダクト開発を回しているのか知りたい経験したい」という思いと、起業の準備のためでした。
ここではAirレジで企画面全般をチームリーダーとして任せてもらい、プロダクト開発における「顧客の声の重要性」「データの重要性」を痛感しました。

Airレジは毎日Slackに流れる顧客の声と向き合って、時には直接電話でヒアリングしたり、時には実際にモックを作ってユーザーテストを実施します。仮説検証における定性情報は超重要でした。特にSaaSにおいては顧客第一主義でないプロダクトは淘汰されていくと思います。

また、データも豊富にあり、仮説を持ってデータを見る事の重要性を死ぬほど痛感します。仮説がないと、無限に時間が取られますし、データから行動は見れてもWhyは見えないのです。

プロダクト開発フローのほうはいかがでしたか?

中野:そうですね。入社前に期待していたプロダクト開発フローですが、ドキュメントの雛形や障害対応フローなどすべてが整備されており、リスク管理に対しても徹底的に行なっており、きちんとやるとこうなるのか、と非常に勉強になりました。
プロダクトが様々な外部・内部プロダクトと連携しているという背景もあり、ステークホルダーが多く、無限にSlackのメンションが飛んでくる日々。職種・部署を超えて取り敢えずこいつに聞いとけ、みたいな風潮があったのでステークホルダー調整スキルも死ぬほど上がりました。

正直起業を考えて入ったリクルートでしたが、居心地がよく、「いつの間にか地球になじんで闘争本能を失うベジータの気持ち」になってました。

新規事業の検討

そんななかでも、次のステップに進むことに決めたということですね。

中野:はい。リクルートで働く裏で、ベンチャーキャピタルであるmint×デライト・ベンチャーズが主催する3ヶ月のアクセラレータプログラム「Springboard」に幸運にも書類審査通過し、参加したりしてました。フォローも手厚いのでオススメです!

当時考えていたのは、プロダクト開発における顧客の声の管理がスプレッドシートで煩雑であるという原体験から、顧客の声を管理するためのツールでした。

こちらのツールは、実現はしなかったのですか?

中野:はい。サイトを作ってリードを集めたり、ヒアリングで仮説検証を進めていましたが、残念ながら、2つの理由で中断しました。

①市場規模が小さい:toCだとそこまで深いニーズがなく、メインとなるターゲットは国内SaaS1,000社程度でマーケット規模が数十億円
②顧客の声をツールで管理するというのは現場レベルではいいねとなるものの、Must-haveというよりNice-to-haveに近く、決裁者に価値を感じてもらいにくく、説明が難しい。

最後のピッチの審査員も、DeNA創業者・南場さんを始めかなり豪華メンバーで、素晴らしい経験を積ませてもらいましたが、残念ながら出資までは至りませんでした。

この後も数ヶ月悶々あぁでもないこうでもないと複数事業仮説検証を進めていましたが、結局人生をかけてやりたい筋の良さそうな課題がなかなか見つからず、くすぶってました。起業家ってみんなすごいです……。

ソラジマとの出会い

そんななか、出会ったのがソラジマだったんですね。

中野:はい。代表の前田から、Facebookで久しぶりにメッセージが来たんです。


中野:元々マンガも好きですし、普通に手伝える事なら手伝うよという感じで快諾しました。当時は知り合いだから手伝うよというやさしさが半分。バファリンと同じです。


その後9月のアプリリリースまで、プロダクトマネージャーとして開発・持田や代表・前田と一緒にアプリの仕様作成やスケジュール管理などを行いました。そうやってソラジマという会社を知るにつれて、事業や組織の可能性に惹かれていったのです。

ソラジマに惹かれた点①市場のポテンシャル

中野さんは、ソラジマのどのような点に惹かれたのでしょうか?

中野:主に3つあります。まず、「市場のポテンシャル」です。

信じられないかもしれないですが、世界のWebtoon市場規模は以下のように伸びると言われてます

2021年:36億7,347万米ドル
2028年:262億1,359万米ドル

2028年には3~4兆円の市場になるということですね。

中野:そうなんです。現にWebtoonの発祥地となる韓国では既に大きな市場が形成されています。

新規事業における要因で一番重要なのはタイミングだと思うので、YouTube制作スタジオとして一定の売上規模があったにも関わらず、全てを捨ててリソースをWebtoonに集中投下する意思決定をしたのは素晴らしいなと。

実際、ソラジマで出すもの出すものバンバン当たっており、市場の大きさ成長を実感しています。スマホアプリの黎明期に近く、今まさに転換期なのだと思います。

ソラジマに惹かれた点②カルチャーが浸透し、自己組織化されている

では、2つ目のポイントはなんでしょう?

中野:「カルチャーが浸透し、自己組織化されている。現場への権限委譲とスピード感がすごい」という点です。

ソラジマに惹かれた最大の理由の一つが、定めているカルチャーと、その浸透による自律性です。
そしてこのカルチャーとミッションが浸透しているからこそ、メンバーみんなが同じ方向を向いて、クオリティの高い制作作りができています。

実際の制作は、難易度の高い入社試験を突破した選りすぐりの精鋭の方々が担当されていて、日々ヒットを生み出しています。
作品作りは現場の編集者の方々に全面的に任せており、編集者に限らず全職種権限委譲が非常に進んでいる会社だと思います。権限委譲が進んでいるからこそスピード感に溢れています。仕組み化も上手く、ノウハウ共有もメンバー間で積極的に行われています。

これらはこの会社は間違いなく大きくなるな、と確信した理由の一つです。

ソラジマに惹かれた点③本気で世界を取りにいこうとしているグローバルな会社である

なるほど。夢を叶えるための土壌がカルチャ―というかたちで整っているということですね。では、3つ目についてはいかがでしょう。

中野:「本気で世界を取りにいこうとしているグローバルな会社である」ということです。

と、いうと?

中野:代表2人は最初から世界を狙って会社を作っています。

昨年からWebtoon事業を開始したばかりにも関わらず、制作したマンガを英語や中国語などに翻訳し、Kakao Pageなど海外の大手マンガアプリに掲載してランキングなども上位獲得しています。

また、アプリも最初から日本ではなく、海外進出のために開発しています。1年で多くのヒット作を国内外に出したりして不可能を可能にしてきたソラジマの実績であれば海外でのアプリ成功も間違いないと確信しています。

ずっと準備してきた自分の起業はせず、ソラジマに参画することに決めるというのは、勇気のいる決断だったのではないですか?

中野:「ユニコーンを一緒に作れる可能性があるにも関わらず、ここで参加しないのは後で一生後悔する。」という直感から、参画を決めましたね。起業するする詐欺で口だけ人間になるのはダサいんですが、ここでしかできない経験があり、見たことない景色が見れるような気がしたので、同じ船に乗ることにしたんです。

代表2人からの突然のオファー

参画が決まったところから「CFO候補」というのはなんだか一足飛びのような気がしますが、どのような経緯だったのでしょうか?

中野:参画を決めた後、しばらくして8月に渋谷の寿司屋に代表2人から呼び出されました。

代表「守りのCFOをやってほしい
私「自分は正直プロダクト開発が好きだし、そもそもCFOというのは監査法人とか証券会社とかコンサルとか出身のものがなるもので、経理すら担当したことない専門外の自分に頼むのは意味不明すぎる。自分が2人の立場なら別の人に依頼する

ときっぱり最初断ったんですが……

萩原「今自分がかなりの時間を取られていて、本当はもっと事業に時間を使いたい。資金調達周りなど攻めは自分が一旦やる。会社にとってブレーキをかける存在が必要だし、上場に向けてコーポレート周りなど整備力が必要。本音で経営陣に向かって意見を言える人が必要だし、お金の管理なので信頼できる人に任せたい。」
前田「アプリ開発をしている様子を見ていて、必要なものを整備する能力が長けている。プロダクトマネジメントでやってたことを、会社単位にするだけ。」

私「……………う~ん正直できる自信はないが…」
萩原「スキルは後からどうにでもなる

すごい理論ですね。

中野:結局ソラジマという会社が好きになってしまっていたので、死ぬほど考えて、どういう形であれ、協力できるなら協力するという感じで一旦チャレンジすることにしました。死ぬほど勉強が必要だけど、これから頑張ろうとそっと決意しました。

おお!決意したのですね。

中野:……とは言えいきなりなっても務まらないので、まずは普通にCFO室のメンバーとして会社全体の整備やコーポレートチームの組成をすることになりました。
まだCFOになるのが確定した訳ではなく、回るかどうかも分からないので、他の方になるプランも全然残ってます。最悪合わなければ別の形で会社を支えられればと思ってます。

記事を読んでいる方へのメッセージ

では最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。

中野:会社の規模が大きくなるにつれて、従来のやり方では回らなくなってきました。スプレッドシートでの非合理的な運用など残っていたり、IPOを考えた時にグレーゾーンの運用も残っています。

従来は編集者採用のみに注力していましたが、遂に会社の色々な整備をする必要が出てきたため、コーポレートメンバーを募集します!
ITで徹底的に合理化・効率化してメンバーの方々が働きやすくなるためのバックオフィスを整備したいと思います。

未来のユニコーン企業となるソラジマで、一緒にエンタメの歴史を変えるメンバーとして会社の基盤を作りませんか?

中野さん、ありがとうございました!

この記事をシェア

facebookhatena bookmark

公式SNSをフォロー

instagram