1. トップ
  2. 編集者
  3. エンタメの最前線を切り開く!「Webtoon編集者」への挑戦―—Webtoon編集者&チーム長・西渕さん

編集者

2023.11.01

エンタメの最前線を切り開く!「Webtoon編集者」への挑戦―—Webtoon編集者&チーム長・西渕さん

eye catch

夢と情熱に溢れ、エンタメの世界で新しい風を吹かせるベンチャー企業「ソラジマ」。元テレビ番組ADでYouTube運営者でもあった西渕さんは、その魅力に取り憑かれ、ソラジマの一員となりました。YouTubeアニメディレクターとしての採用を果たします。しかしその後、会社は「YouTubeアニメ」から「Webtoon」へと主要事業をシフト。岐路に立たされた西渕さんが選んだ道は、未知の領域「Webtoon」への挑戦でした。

この記事では、株式会社ソラジマWebtoon編集者&チーム長・西渕さんにインタビュー。数あるエンタメ企業の中で、「ソラジマでWebtoon編集者をすることを選択したのか?」についてお話をうかがってきました。

聞いたことのないベンチャー企業「ソラジマ」との出会い

ソラジマに出会うまでの、ご経歴を教えてください。

西渕:私は小学生の時に映画『STARWARS』を見て以来、「ワクワクを作る仕事」をしたいとエンタメの道を探し続けてきました。

学生時代は演劇に明け暮れ、新卒でテレビ番組の製作会社に入りバラエティ番組のADをしていました。しかし紆余曲折あり1年で退職。
そこからは個人でYouTubeやTikTokチャンネルを運営していました。

小学生のときから、軸に「エンタメの道で働きたい!」という願いがあったのですね。個人で働いていたところなら、なぜソラジマに……?

西渕:しばらくして「そろそろ組織で大きな作品を作りたいな」と思い、「エンタメ、中途採用」と検索し始めたんです。片っぱしから見ている中で、たまたま見つけたのが「YouTubeでアニメ作品」を手がける「ソラジマ」という会社でした。

「ソラジマ?聞いたことないしホームページはダサいけど、ちょっと話だけ聞いてみるか」
と軽い気持ちで面談を受けました。

ダサいホームページ……?!

西渕:当時は今と違い、昼休みに1時間で作ったんかい!くらいのホームページだったんです(笑)

※当時のHP:西渕さんの記憶の再現画像

「この会社…世界を取りに行く”仲間”を探してるんだ」と気づいた瞬間

ソラジマでの面談は、どういったものだったのでしょう?

西渕:ソラジマを受ける前に複数のエンタメベンチャー企業と面談をさせていただいたのですが、「この会社でなら凄く面白い作品を作れるぞ!」とワクワクするような会社を見つけることはできませんでした。

ソラジマを受ける時も、「どうせこの会社も……」と軽い気持ちで面談に臨んだのですが、いきなり面接に現れた代表にただならぬ覇気を感じました。

「今世紀を代表するコンテンツを生み出します。」と、真顔で宣言する代表。

「なぜエンタメを作りたいのか?」
「将来成し遂げたいことは何か?」

ズバズバと質問を受ける中で、「この会社…ガチで世界を取りに行く”仲間”を探してるんだ」と感じました。

そんな「ガチ」な場だったので僕も、自分の本気の夢を語れたんです。

「STARWARSみたいに人をワクワクさせる作品が作りたいです……!」と!

本気の夢と夢の出会いですね……!

西渕:そこから無事トライアルを突破し、YouTubeアニメのディレクターとして採用していただきました。
入社後はすぐに『ホシを捕らえろ!』『でんぢゃらすじーさん(小学館)』というYoutubeアニメチャンネルの立ち上げと運営を担当させていただきました。

気がついたらWebtoon編集者になっていた!?

YouTubeアニメの担当として活躍なさっていたのですね!

西渕:ですが、当時メイン事業だった「Youtubeアニメ」はYouTubeのブームが少しずつ落ち着いていき再生数が伸びにくくなっていたんです……。

「どうやってこの状況を打開しようか」と頭を悩ませている横で、毎日電話をかけまくるインターン生。「なんかすごい気合いで仕事してる子がいるけど、何やっているんだ?」と思いながら見ていたんですが……。

それが立ち上げ初期の「Webtoon事業部」でした。

その数ヶ月後のことです。
ソラジマがWebtoonにオールインすることが社員に告げられたのは……。

「なぜWebtoonなのか?」を考えた結果

とんでもない転換点ですね……!?西渕さんはYouTubeアニメの担当。Webtoon事業の会社になると言われて、正直どのように感じましたか?

西渕:動画から漫画へ、この事業転換に伴い私は個人として「なぜwebtoonをやるのか?」「なぜソラジマなのか?」……この2点についてじっくり考える必要が出てきました。

なるほど。では、まず「なぜwebtoonをやるのか?」について教えてください。

「Webtoon」は韓国からやってきた新しいエンタメ文化です。日本ではまだ浸透しきっておらず、今でも街中で「Webtoonって知ってる?」と聞いても大半の人はなんだかわからないと思います。当時の私も「Webtoonって何?ネットの漫画?」くらいの認識しかありませんでした。

そんな西渕さんが、なぜWebtoonに挑戦することを決めたのでしょう?

西渕:それは「今なら日本一を取れるかもしれない」と感じたからです。

現在、日本で読まれているWebtoonのほとんどは韓国、あるいは中国の作品です。
最近は国内でも多くの大企業がWebtoonに参入してきている状況をみても、日本においてもWebtoonは「最前線のエンタメ」と言えると思います。

それは国内で経験者がほとんどいない、ということにも繋がります。
市場が発達しきっていないからこそチャンスがあり、経験者が少ないからこそ”自分が”日本におけるWebtoonの先人になれるかもしれない。

Youtube事業から離れた時点で他の会社に行く選択肢もありましたが、
今この会社を離れたら一生後悔する。そんな気がしました。

あとはシンプルに、Webtoonを読んでいて「素直に面白い」と思ったというのもありますね。

「なぜソラジマなのか?」を考えた結果

Webtoonという未知の領域に、新たな可能性を見出したのですね!
では、2点目の
「なぜソラジマなのか?」についても教えてください。

西渕:Webtoonを制作している企業はソラジマ以外にもたくさんあります。
韓国では戦国時代のように有力なWebtoonスタジオが乱立しており、日本でも徐々にそうなりつつありますね。

そんな中で、ソラジマが勝っていけると思うのは3つの理由です。「圧倒的な速さ
」「裁量のデカさ」「気合い」です。

普段ソラジマで働いていて一番に感じるのは「圧倒的な速さ」です。
他の企業が情報を探っている中で、Webtoonにオールインすることを決めた速さもそうですが、経営判断、制作スピードが他のスタジオに比べて桁違いに早いと思います。

「朝令暮改(朝に法律を出し、夕方には法律を改める)」という言葉がありますが、ソラジマではプラスの意味で捉えています。
実際、朝の会議で言っていたことが夕方には変わっているということは多々あります。
「これまで頑張ってきた」「これから良くなるかも?」という過去は忘れて未来で勝つにはどうすれば良いかだけを考える精神が根付いていると思います。もちろん切り替えが難しいこともありますが……。

「朝令暮改」がリアルで繰り広げられているなんて、興味深いです……!

西渕:また、驚くほど「裁量がデカい」です。
入社の年月や年齢に関わらず、クリエイティブに関してはほとんど全てが編集者に委ねられます。実際に社内ではインターン生がバチバチに責任者として作品を作ってリリースしています!

とはいえ、いきなり手放しで作品を全て任されるわけではないので安心してください!数週間ほど「バディ制度」などがあり、先輩編集者の元でWebtoonの作り方を学びます。

入社の年月や年齢に関わらず……というのが、誰にでも活躍する門が開かれていて高まりますね。

西渕:そして、最後は断然「気合い」です!
体育会系というわけでは決してありませんが、社内全員が「何がなんでも大ヒット作品を出してやる!」という空気のため、士気がめちゃくちゃ高いです。

しばしば社内で言われているのが「エンタメ作品のヒット率は5%!当たっても騒ぐ!そうでなくても騒ぐ!」という言葉です。
作品やプロジェクトがうまくいかなくても、肩を叩き合って次のことを考える。
未経験者が多い中で結局最後にヒットを出すのは「気合がある奴!」

未経験でもヒットは出せる?その秘密は●●●

ここまで、正直とても夢とロマンがある話が並んでいました。でも、実際のところはどうなんでしょうか。未経験の人でも、気合だけでヒットを出せるものなのでしょうか?!

西渕:なるほど。では、その秘密を詳しくお話していきますね。

先ほど、今ならWebtoonの先人になれるという話をしましたが、日本国内で言えばWebtoonの編集経験がある人はほとんどいません。社内メンバーもほぼ全員未経験です。そこで編集者のレベルアップのためにソラジマでは週に2回ほど、「勉強会」を行っています。
ここでは人気作品のヒット要素を議論しあったり、編集者同士が担当作品についてフィードバックを出し合います。

週刊雑誌の編集部などではあまり見ない光景かもしれませんが、全員未経験だからこそ型に囚われず、先輩後輩関係なく意見を言い合えます。もちろん意見を取り入れるかどうかは編集者の自由です!

時には頭を柔らかくして作品のアイデアを出すために大喜利大会のような形式をとることもあります!

大喜利大会……?例えばどのようなものなのでしょうか?


西渕:こちらが、実際に出題した問題です。インパクトのあるシーン、ちょっとクスッとしてしまうシーンを考える時の脳トレのイメージです!

本当に大喜利なんですね!?大喜利大会をしている様子を見てみたいです……。編集者さんたちの回答が気になります……。

西渕:また、定期的に人気のWetoon作家さんや伝説的な編集者の方に来社いただき、社内勉強会を行っていただくこともあります。

そうして仲間と協力しながら少しずつ力をつけていきます!
実際に社内でヒット作品を出している編集者のほとんどが1年前まではクリエイティブとは関係ない仕事をしていた人です。

なるほど。未知の領域で未経験の人が少ない分野だからこそ、みんなで力を合わせて日々学んでいるのですね。

ソラジマの代表・メンバー、どんな人たち?

では最後に、チーム長という中間管理職かつソラジマ古参の西渕さんからソラジマメンバーの紹介をお願いします!

西渕:はい!
ソラジマには「代表」が2人います。
そして2人ともクレイジーで、めちゃくちゃゴツいです。1人はテコンドーの達人、1人は登山で人類初登頂を達成しており、実際強いのですが……。

『グラップラー刃牙』に出てきてもおかしくない見た目の2人なのですが、
決断力があり課題解決能力が凄まじく、「どんだけIQ高いんだよ」と普段から感じます。それなのに「めちゃくちゃ良い奴」です。失礼な言い方すんません!

落ち込んでたら飲みに誘ってくれるし、暗い雰囲気の時はボケるしツッコミを入れてくれる。「こんな社長他にいるか!?」と1年以上近くにいる今でも思います。

強そうなだけでなく本当に強いというのもすごいですし、そのスペックで「めちゃくちゃ良い奴」だというのも、なんだか漫画のキャラクターみたいですね……。ソラジマのメンバーさんはいかがですか?

西渕:編集者は男女半々くらいで、平均年齢は26歳前後と比較的若く、大人しい人から元気すぎる人まで色々な編集者がいます。

好きな作品も完全にバラバラで、ジャンプ系が好きな人もいればBLジャンルが好きな人もいます。
たまにオフィスに面談にいらっしゃる方で「私、ちょっと◯◯な漫画が好きで…」と恥ずかしそうにいう方がいるのですが、好きな作品を笑う人は1人もいないので是非是非自信を持って教えてください!むしろ勉強したいです!!僕と同じく「ガッシュ」と「STARWARS」が好きな方も募集しています。

共通して言えるのは「本当にエンタメが作りたい人」という点だけです。
中でもインターン生の優秀さが突出してすごいかもしれません。

なんだか和気あいあいとした雰囲気を感じますが、そのあたりいかがですか?

西渕:うーん。「アットホーム」という感じとは違うと思います。
年齢立場関係なくフィードバックを飛ばし合い、先輩編集者の作品でも「こうした方が面白いと思います!」と遠慮なく言い合います。
入社1日目で先輩社員にフィードバックを出している編集者がいましたが、大歓迎です!フィードバックは財産です。

あんまり言うと嘘っぽくなってしまうかもしれませんが(笑)、本当に良い奴ばっかりだと思ってます。

西渕さんのソラジマ愛がとてもよく伝わってきます!

西渕:ありがとうございます!「 Webtoonで勝負がしたい!」「ソラジマのことが気になる」という方は是非ご連絡ください!

西渕さん、貴重なお話をありがとうございました!

この記事をシェア

facebookhatena bookmark

公式SNSをフォロー

instagram